いったいなんだ!この臭いは!

これは私が以前、軽運送をしている時に依頼があった引越しのお仕事での事です。

朝10時からのお約束でお客様宅にお伺いし、まず荷物チェック。大きなトラックではないので軽トラに積める量と言うのが契約でザックリしています。

きちんと梱包していて後は積み込むだけの状態。ホッとひと安心。今から一緒に梱包するのかと思ったと言う人もいますのでこの状態を見ると安心するのです。

まずはダンボールに積められた大きくて重たい荷物から運び奥から積み上げていきます。軽い荷物まで積み終わると大体荷台の半分くらいが埋まります。空いたスペースに洗濯機、小型冷蔵庫、TV、TV台を積むと大体満杯です。

この積み込みで家電を積む時は重たいので廊下や壁を傷つけない様に家電の下に毛布を敷き家電を毛布の上に乗せた状態で玄関まで運んで移動させます。

この様な手順で今回も予定通り完了できそうだなと思っていた時、その時夏だった事もあり熱いのと埃も舞うと言う事でお客様が窓を開けてくれたのです。そうすると何の臭いと言えばいいのか・・・例えるなら魚が腐った様な生臭い臭いがしてきたのです。

はじめは、生ごみを外のゴミバケツに入れて片付け忘れているのだろうと思って気にしませんでした。臭いですねとも言えませんし、臭いが気になりながらも時間を確認しながら作業を進めていると、

お客様:「何かさっきから臭いますね。なんの臭いでしょうね~」
って言いだしたので、え?生ゴミの臭いじゃないのかな?と思いながらも、
私:「そうですね、さっきから何か臭いますね~」
なんて他愛もな返しをしていました。
私:「もしかしたら生ゴミが回収されてなくてそれが臭ってるのかもしれませんね。」
お客様:「おかしいわね、昨日も今日も生ゴミの回収日ではないはずよ。それに最近ずっと臭ってるの」

なんて話をしていると玄関から声が???

「すみせーん。ちょっとよろしいですか。お隣の〇〇さんがご自宅で亡くなっておられまして、お話を伺ってもよろしいですか」

と警察の方がきてお客様と話しをされていました。

私もどうしていいのか、まったく初めての事でしたし、全然関係ないのにそわそわ・・・

30分~1時間程度だったと思うのですが警察とお客様の話が終わった頃に荷物の積み込みも完了。

話を聞くのも怖かったので「それでは荷物出発しますね」とお伝えしたらお隣さんは何日か前に亡くなって一部白骨化していたらしいと言う話を聞かされました。

お歳を召されていて一人住まいとの事。何日か前からお客様が臭いが続くと仰ってたのもお隣さんからの臭いでした。

孤独死で発見された時は一部白骨化と非常になんとも切ない気持ちになる内容を聞き、かなり凹んで荷物を運んだのを思い出します。